議会質問

2025年加賀市議会3月議会での一般質問と議会だより12号を掲載します。

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令和7年度3月議会予算を審議しました

一般会計予算417億2,700万円 前年比+74億4,600万円+21.7%となりました。

今予算の特徴は、これまで同様大型開発には惜しみなく予算は注ぎ込む一方、物価高騰にあえぐ市民の暮らし応援と言う、自治体本来の役割を放棄しています。

干拓町の耕作不可能水田の固定資産税減免について、

  • 減免されるのか
  • 減免割合はどれだけか
  • 減免期間はいつまでか

答弁 総務部長

 地震によって耕作できなくなった農地は、所有者の申請に基づき、固定資産税は全額減免した。令和7年度から耕作可能であるので、減免期間は今年度のみとする。

米価高騰について

一色:昨今の価格高騰に対する認識を問う

答弁 産業振興部長

本市における米の販売価格は、JAグリーン加賀元気村のコシヒカリで前年度比、約六十%の上昇だ。高騰は都市部ほどではないものの、市民生活に影響を与えている。

一色:「お米加算」による救済について

  • 住民税非課税世帯に対して、一世帯当たり5千円の加賀市独自の米代金の補助をすべきと考えるが、所見を問う。
  • 加賀市のひとり親世帯も含めた住民税非課税世帯数を示せ。

答弁 市民健康部長

  • これまで様々な国の交付金を活用してきた。様々な効果的な施策が必要と考えている。
  •  ひとり親世帯も含めた住民税非課税世帯数は2月末で約7600世帯である。

議員の一言 

 産業部長が米価高騰は「市民生活に影響を与えている」と答弁しているのに、市民健康部長は「お米加算」への質問には答えず的外れな答弁はひどい。

一色:優良農地削減について

未来型商業エリアの開発予定地80ha、片山津IC産業団地32ha、(仮称)次世代型産業パークの候補地50ha、合計162haの優良農地が潰されようとしている。一連の開発により162haもの優良農地が減少する。市民の食ひいては日本の食を守ることができるのか。昨今の米不足の折、水田を減らすことに強い怒りを覚える。

加賀市自身、農業を加賀市の基幹産業に位置付けていると明言してきたが、矛盾しないか。

優良農地をここまで減らすのは無責任だ。

答弁 産業振興部長

 農地は将来的にわたり、食料の安定的供給のためには、良好な状態で確保することが重要だ。

具体的に開発計画があるのは、72haだ。これらの農地は地元町内からの要望や農業者の理解は得られている。

災害時の避難所について

一色:避難所について

令和6年能登半島地震の際、片野町の町民から「地元住民が避難できないことなどあってはならないことであり、こんなことは許されない。避難所に避難できなければ意味がない」との声があった。

  • 黒崎町や片野町の避難所はどこか。
  • 避難所の鍵の所有者・管理者は誰か。
  • 令和6年能登半島地震の際、旧黒崎小学校の体育館は解放できたのか。

答弁 総務部長

  • 黒崎町と片野町の市指定避難所は旧黒崎小学校だ。
  • 旧黒崎小学校のカギは教育委員会とてくてくの杜が所有している。
  • 当時、体育館に避難する人がいなかったので、開設しなかった。

一色:一般社団法人てくてくの杜との関係について

旧黒崎小学校は避難所になっているので、避難所の鍵を片野町と黒崎町にも預けるべきではないか。

加賀市は地元町内会よりもてくてくの杜を優先して契約しているとの批判が出ている。

昨年、黒崎町子供会が事前に体育館の使用を予約していたのに、てくてくの杜が勝手に新嘗祭を行い、子ども会の行事ができなかったこともがあった。地元無視の契約は破棄すべきだ。

答弁 事務局長

・黒崎町にはカギは預けてあり、希望があれば片野町にも預けたい。

・子供会が予約していたにも拘らず、勝手にてくてくの杜が使用したことについては深く反省している。

施設の使用方法については、誤解なきように、適正な使用と管理するよう指導する。

議員の一言

 「てくてくの杜」をあまりにも優遇し過ぎだ。約束を守らなかった時点で契約破棄が当然だ。

特急サンダーバード復活について

北陸新幹線敦賀乗り換えの不便さを訴える声が増えており、加賀温泉駅の乗降客数に反映している。

北陸本線復活を望む声が高まり、七尾市長が馳知事に「臨時便でも良いから大阪から和倉温泉までの直通で、特急サンダーバード復活を」と要望し、馳知事も前向きに応じた。

京都市議会も「金沢直通便復活を」の意見書を全会一致で採択した。加賀市も特急サンダーバード復活を求めるべきだ。このことは、私たちが取り組んでいる市政アンケートにも表れており、約78%が特急サンダーバードの復活を望んでいる。

古くから「加賀温泉は関西の奥座敷」と言われ、歴史的にも関西と加賀温泉は深いつながりがある。北陸新幹線の敦賀以西延伸を待つよりも、臨時でもこの直通便復活の方が、はるかに現実的で魅力的な方策だ。 

答弁 政策企画部長

 敦賀延伸で移動時間が短縮された半面、乗り換えの不便さ訴える声やサンダーバード復活の声があることは承知している。関西とのつながりは重要だ。サンダーバード復活で、北陸新幹線との競合や運航コスト等の課題もあることから、JR西日本やIRいしかわなど関係機関からの情報収集に努める。

議員の一言

 昨今の動きを見ていると、大阪への延伸はさらに遠のいた感がある。

市内小中学校のトイレの洋式化について

文部科学省は公立学校のトイレの洋式化に取り組んでおり、公立小・中学校の洋式化率は、平成28年度には43.3%だったものを令和5年度には68.3%とした。

石川県内の洋式化率は、かほく市が100%、小松市が75.7%、加賀市は令和5年9月1日現在52.1%で県内最低である。加賀市の宝ともいうべき子供たち の学び舎への投資が少ない。

文部科学省は「今後も、トイレの整備について、各地方公共団体の整備方針に応じ、児童生徒等が安心して過ごせるよう、財政面も含め、引き続き支援を行う」としている。加賀市の税金の使い方に問題はないのか。

次の点について問う。

  • 洋式化一基あたりに必要な費用を示せ。
  • 洋式化100%に必要な予算額を示せ。
  • 洋式化100%への計画を示せ。

答弁 事務局長

  • 一基当たりの平均費用は113万円。
  • 現在の和式トイレ数×一基当たりの費用で、約3億8千万円必要だが、生徒数の減少を考慮して、必要額を算出する。
  • 来年度で100%完了する。

議員の一言

 その後、一基あたり、113万円は市中価格よりも高いのではないかと市民から疑問が出た。次回議会で質問したい。

その他の質問

  • 廃業旅館の後始末は適正か。

・解体後の固定資産税の滞納はないのか

・民間旅館の解体を税金ですることは、市民の共感は得られないのではないか。

  • 事業の休止について

「コンピュータクラブハウス」や「KAGAものづくりラボ」があいついで閉鎖になったが、行政の都合で、施策がころころ変わるのは、子どもたちへの配慮が足りないのではないか。

の議案・条例案等に反対しまし。その他に賛成しました。

令和七年度加賀市一般会計予算。  

*行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例について

*加賀市職員退職手当条例の一部改正について

*加賀市手数料条例の一部改正について

*財産の取得について

*加賀市議会の個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例

*経口中絶薬メフィーゴパックの条件緩和に慎重な判断を求める意見書

議会だよりNO.12

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